この旅の最後の日。午前中、デュッセル市内を少し散策・・・
まずはフランケンハイムの市内にあるアウスシャンクに行きます。
前にも書きましたが、アウスシャンクとは醸造所直営店のことです。

以前はここに工場もあったようですが、今は郊外の大きな工場に移り、
この場所には直営レストランだけ残っています。
残念ながら開店前だったので、ビールを飲むことはできなかったんですが
店内は見せてもらうことができました。

裏手はビアガーデンのようになっており、かつての工場の面影を残して
います。気候の良い時期にはいい気分でビールが飲めるでしょうね・・・
アルトシュタットへお土産を買いに行き、有名なモニュメントで記念撮影を。

しばらくぶらぶらしましたが、デュッセルドルフと言えば、日本企業の進出が
多いことでも有名です。日本総領事館のあるあたりは、日本人街のようです。
日本食を多く扱っているスーパーや居酒屋が並んでいます。

日本人には割と住みやすい街でしょうね。
空港へ向かう前の昼食は、駅でツム・シフフェンの支店にはいりました。
今回、現地をいろいろご案内いただいたAさんから日本で売ったら絶対うけるよ
とお勧めいただいたアイントプフをいただきます。

日本でいうけんちん汁、みたいな感じでしょうか。ごった煮のスープです。
特に決まった形はないようで、私はソーセージやポテトがたっぷり入った
ポタージュ風のものと、お米も入っているヘルシーなあっさり味のものを
いただきました。具がたくさん入っていて、あったまるし、これはおいしいです。

さて、この辺で名残惜しいのですがデュッセルドルフを後にします。
フランクフルト市内も見て回ろうかという計画もあったんですが、なにせ
荷物が多くなってしまい(ほとんどビール)、断念しました。

段ボール箱の方がほとんどビールです。
液体は持ち込めないので、厳重に梱包して、ガムテープでぐるぐる巻きにして
準備万端、と思ったんですが、行き同様帰りも手荷物重量オーバーで、空港で
スーツケースを開ける羽目になったんですが、それもご愛嬌ということで・・・
お土産を空港で買いこみ、出発の時間まで空港内のレストランで夕食を。

疲れた体にピルスナーが浸みます。
つまみはカリーブルストです。

旅を終えた充実感とほっとした気持ちで、一人ですがビールが進みます。

今回の旅を思い返し、感じることは、やっぱり現場で飲むこと、感じることの
大切さですね。デコーニンクやアルトは日本でも何度も飲んだビールですが、
こうやって現地で味わったことで新たな面がたくさん見えて、理解が深まり
ました。
それはビールはその液体だけを飲んでいるのではなく、一緒にその現場の空気も
一緒に飲んでいるからなのだなと思います。
それを体験してこれたのはとても大きな経験でしたし、それはきっと個人の
経験にとどまらず、ベアレンをもっと面白くする原動力になると思います。
昨日、私の部下のツカサが、ドイツ・オーストリアの旅より戻ってきました。
短い時間でしたが、昨晩、少し話を聞きましたがもう、止まらないくらい
多くの体験を持って帰ってきてくれたようです。
このブログは今回で終了しますが、この後、ツカサが新たなブログを立ち上げ
またおもしろおかしい、けれどちょっと学びもある記事を発信して行って
くれることと思います。こちらもどうぞご期待ください。
最後にここまでお読みいただいた皆様に感謝いたします。
そしてこの旅にご協力いただいた多くの方に心より感謝いたします。
この経験はこれからのベアレンにきっと帰ってきます。
どうぞご期待いただきたいと思います。
2013年2月3日
ベアレン醸造所 嶌田洋一